天塩カヌー

天塩カヌー

2013年8月22日木曜日

増水の川。北へ向かう川で想うコト。

今週は、虹をたらふく見ました。
毎日やってくる夕立と大雨に、
川もカフェオレ状態。














近々、予定しているキャンプツアー。
増水やらなにやら、いろんな状況の変化があったので、
改めて下見、の1日。

多少増水気味のほうが、好きかもしれない、天塩川。
でっかい空に突き出した、針葉樹林の山を縫って、
川幅いっぱいの濁り水をおし流してる様子。
この風景が、まだ見ぬ憧れのシベリアの、アラスカの川を連想させ、
僕の北方志向を刺激するからかもしれません。
















めまぐるしい天気にカッパもしまうヒマなし。



















〈カッパを着る。着ては、脱ぐ。脱いでは、着る。着ては、脱ぐ。〉

夏だし、面倒だし、そのまま雨に濡れちゃうか!?って、ふうにもなるんですが、
北方の川の旅は、適度な水との距離がダイジ。な、気がするので、マメに脱ぎ着する。

音威子府を過ぎると、川は唐突に渓谷の中へ。
神路渓谷。















僕は、風の神様の道。のように思う。
この谷で時折恐ろしいほどに吹く、風。
風はカヌーにとって天敵だから、
カヌー乗りは風に敏感になる。

この谷あいの集落で暮らし、樹々のメッセージを
刻んだ、彫刻家「砂澤ビッキ」。
 風よ
お前は四頭四脚の獣
お前は凶暴なだけに
人間達はお前の中間のひとときを愛する
それを四季という
願はくば俺に最も
激しい風を全身に
そして眼にふきつけてくれ

風よお前は
四頭四脚なのだから
四脚の素敵な
ズボンを贈りたいと
思っている
そうして一度抱いてくれぬか

砂澤ビッキ

渓谷の中の斜面にへばりつく、ねじれたエゾ松の老木が、

この地の厳しさを物語っています。
たびたびこの風の谷を訪れ、河原に寝泊りしていると
なんでビッキ氏がここに魅せられここを選んだのかを
なんとなく感じる気がします。

今日の川旅はここまで。
川は北へとまだまだ続きます。
このまま流れれば、北の大陸まで行けちゃいそうな、
そんな気がした増水の川でした。
リョータ

2 件のコメント:

  1. 天塩川はいろいろな顔があるんだね。 いつか下るぞう~~

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  2.  川や風・・・微妙に感じうるものがあるんだね。

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